七五三は祝日ではないのですね。でも、幼心に日の丸が飾ってある印象が焼き付いています。日にちだけは11月15日から移動することは無い、日本が天皇をトップに保っているから無いか日本人の深い心の奥に引っかかるものがあるからなのか。国民の祝日に定められていないのも、そのあたりにあるのかもしれません。
11月15日、この日は鬼宿日と言われ地上に鬼が居ない日です。つまりはこの日は小さい子供が危険にさらされる不安が無いとされているのです。だから、この日を境に子供は子供の衣装から大人の衣装に替わります。人の身体の割れ目から魔は入ると言われていて、小さい子供の身体はまだ左右がきちんとふさがっていないものだから、着るものも背中に縫い目などが無い着物を着せて鬼から守っていたのです。
熊本では「ひもとき」とも言います。この日に女の子はお化粧をして、おめかしをします。着るものの大人と同じような着衣になります。
わたしの家は代々「健軍神社」に詣でるのですが、わたしのひもときは雨が降りました。雨の中に建たされて記念写真を撮られて、びしょ濡れになって不機嫌面の晴れ姿でした。千歳飴の袋の裾も濡れて、気がかりだったことを覚えているような居ないような。
こどものうた2011Nov写真:シルバニアごっこ via instagr.am
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