目力の強さの元となっているのは、音楽への畏敬と情熱。多くの人気指揮者にあるものだけど、フリッツ・ライナーは特に凄かった。指揮者は右手のタクトでテンポやリズム、左手で音楽の表情をオーケストラに伝えるものなのだけれども、ライナーは晩年タクトは形だけで、しかも両手さえ殆ど動かさないで上目遣いに楽団員をにらみつけるだけで音楽に生気を吹き込んでいる。ベートーヴェンの交響曲を録音した同時期の映像が、発売されているのでライナーとシカゴ響のステレオ録音の秘密も分かる様で面白い。Fritz Reiner Conducts the Chicago So [DVD] [Import]
11月15日は、ハンガリー出身のアメリカの名指揮者フリッツ・ライナーが没した日。アンセルメ、クレンペラー、エーリッヒ・クライバー、フルトヴェングラー、ミュンシュと同世代で、19世紀の名残であるロマンティックな陶酔よりも20世紀の主潮である音楽の客観的再現を信条としている。モーツァルトからリーバーマンまでをレパートリーとして、リヴィングステレオの主軸になっています。
フリッツ・ライナー指揮の映像DVD
《オリジナルUSアナログLPレコード》
ライナーが録音したリヴィングステレオ盤は2点在庫有ります。
米RCA/LSC-2374/ライナー指揮シカゴ交響楽団/バルトーク:弦、打楽器、チェレスタのための音楽、ハンガリーの風景/8,400円(送料+税込)
米RCA/LSC-2129/ヤッシャ・ハイフェッツ、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団/チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲/ミゾ有り、ホワイトドッグラベル/5,250円(送料+税込)
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