気品のあるヴァイオリン、高貴な音楽・・・と美音を讃えられるヴァイオリニスト。ナタン・ミルシテインが他界してから2012年12月21日で、ちょうど20年になります。気高さを感じさせ、ヴァイリニストにかっこよさを感じさせられた男性ヴァイオリニストでした。
ミルシテインのヴァイオリンは、甘い音色と繊細な気品溢れる歌心が魅力的だった。食と美術を愛し、おしゃれでユーモリストのスパイスが加えられたその演奏には、知性を感じさせる貴族趣味が反映されている。
食と美術を愛し、おしゃれでユーモリストのスパイス効いた知性。音楽にだけ縛られずに美しいことを楽しみ、それが音楽にフィードバックされてくる。ショパンのようなヴァイオリニスト。アカデミックな表情を見せるバッハでも、甘ったるさに溺れやすいメンデルスゾーンでも、音楽の方からミルシテインに語りかけ奏でられることを喜んでいる。
- レーベル 独 DEUTSCHE GRAMMOPHON
- レコード番号 2530 730
- 曲目 J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ No.2、No.3
- 演奏 ナタン・ミルシタイン(ヴァイオリン)
- (ブルーリング・ラベル、チューリップはありません)
- 1973年録音。評価の高い全集からの一枚物(ほかの曲の分配はありません)。エンジニアは名手クラウス・ヒーマンでやや細身ながら歪み感のない、高貴且つ清潔なヴァイオリンの音を聴かせてくれます。
- 盤はチリ音もなく良い状態ですが、ごく部分的に鑑賞の邪魔にならないレベルのプチ音があります。
- ジャケットも全体にきれいな状態ですが、底部にパッと見には分からないテープ補修があります。
- (R)NM (J)EX
- 価格(税込み、送料込み価格) 6,000円(6,300円)
高貴や清潔感というと構えさせてしまうこともあるけど、ミルシテインのバッハは音楽そのものと言って言い過ぎでは無いと思います。メンデルスゾーンはこうも気高く弾かれるほどに、より甘く切なさが溢れ出る音楽のようです。1945年の録音。《メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲》のベスト・オブ・ベストに指折れる名演奏だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿